むちうちによる頭痛を改善するには?痛みの原因や対策を徹底解説
最終更新日 2024年9月11日
むちうちによって起こる症状の一つに「頭痛」が挙げられます。
しかし、事故後に頭痛がすると「頭痛は脳に何か問題があるの?」「レントゲンでは異常がないのになぜ頭痛がするの?」と不安や疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらのような、むちうちが原因による頭痛のお悩みを解決すべく、以下のことが分かるようにまとめています。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただければと思います。
目次
むちうちの症状は首の痛み以外に頭痛もある
むちうちは、損傷の仕方によって5つのタイプに分けられます。
各々のタイプで、どういった症状がみられるのかをこちらで確認していきましょう。
むちうちは首の痛み以外にも、様々な不調が生じることが分かります。
※複数のタイプが同時に起こる場合もあります。
頚椎捻挫型
事故の衝撃で頭が強く振られ、頚椎まわりの靭帯や筋肉を損傷してしまったものです。
むちうちの多くがこちらのタイプだと言われています。
- 首の痛み
- 首の可動域制限
- 首や背中のハリ感
- 頭痛
- めまい
これらが頚椎捻挫型むちうちの主な症状です。
神経根型
内出血による腫れで脊髄神経の根元(知覚神経、運動神経が束になった箇所)を圧迫したものです。
神経の支配領域に生じる知覚異常やしびれ、力の入りにくさなどが主な症状です。
脊髄症状型
脊髄を損傷によるもので、腕や手のしびれが主な症状です。
また重度の場合は、歩行障害や膀胱直腸障害(尿や便が出にくい、残尿感がある、頻尿になる)といった症状がみられることもあります。
バレ・リュー症候群型
自律神経を損傷し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態だと考えられています。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 耳鳴り
- 倦怠感
バレ・リュー症候群型むちうちでは、このような不調を生じる場合があります。
脳脊髄液減少症
脳や脊髄を覆っている膜が破れ、脳脊髄液が漏れ出たものです。
- 起立性の頭痛
- 吐き気
- めまい
- 倦怠感
脳脊髄液減少症むちうちでは、このような症状がみられることがあります。
むちうちが原因による頭痛について
むちうちの症状の中に、頭痛があります。
なぜ首の負傷なのに頭痛が起こるのか、そのメカニズムをこちらで詳しく解説します。
どうしてむちうちで頭痛の症状が現れるの?
むちうちで頭痛が起こる、明確な原因はわかっていません。
しかし、首や肩まわりに生じる筋肉の緊張から、頭痛が引き起こされるのではないかと考えられています。
後頭部から頭頂部あたりを走行する「大後頭神経」が、硬くなった首まわりの筋肉によって圧迫され、頭痛が生じるのです。
緊張型頭痛とも呼ばれ、後頭部のコリ感や頭全体の締め付けられるような痛みなどが主な症状になります。
また、バレ・リュー症候群や事故によるストレスの影響で自律神経が乱れることも、頭痛を起こす要因に考えられます。
交感神経が過剰に興奮すると、血管が収縮するため、頭部への血行不良を起こしやすくなるのです。
むちうちによる頭痛はいつまで続くのか?
むちうちの治療期間は、およそ2〜3ヶ月ほどとされます。
基本的にむちうちが回復すると、頭痛も消失することが多くなっています。
しかし、頭痛の期間は一概には言えません。
むちうちの症状には個人差があり、3ヶ月以上経っても頭痛が残る場合もあります。
また交通事故から時間が経過して「片頭痛」を発症する方も、中にはいらっしゃいます。
片頭痛は、「こめかみのズキズキとした痛み」が主な症状です。
患者様によっては「吐き気・嘔吐」「日常生活に支障が出るほどの痛み」を伴うこともあります。
事故と片頭痛の因果関係は明確には解明されていませんが、長期的なストレスの影響で頭痛に繋がるのではないかと考えられます。
危険な頭痛
緊張型頭痛、片頭痛であれば生命の危険はありません。
しかし、事故によって脳や頭蓋骨を損傷し、頭痛を起こしている場合もあります。
以下のような症状がみられる場合、早めに医療機関に相談するようにしてください。
- 痛みが増していく
- 高熱を伴う
- 手足のしびれ、歩行障害を伴う
- 首を振ると痛みが増す
※頭痛に関係なく、事故後は早急に病院で検査を受けることをおすすめしています。
むちうちによる頭痛の治療について
むちうちの治療は、どこで受けたらいいのか?
またむちうちには、具体的にどういった治療が行われるのか?
むちうちの通院先と治療方法を、こちらで詳しくご紹介します。
むちうちの通院先について
むちうちの通院先には、「病院(整形外科)」「接骨院・整骨院」「鍼灸院」の3箇所が挙げられます。
各施設で、次のような治療が行われています。
病院(整形外科)
病院での治療は「レントゲンやMRIによる検査」「薬や湿布の処方」がメインです。
積極的に患部を治療するというよりも、
・画像によって身体の状態を客観的に把握する
・痛み止めの薬や注射によって痛みを抑え、回復を待つ
といった方法をとっています。
接骨院・整骨院、鍼灸院にはレントゲンやMRIはありません。
そのため、受傷後はまず病院にて、検査・診断を受けることになります。
接骨院・整骨院
接骨院・整骨院では、固定や物理療法、手技がメインになります。
療法 | 施術内容 |
---|---|
固定 | 頚椎カラー(首の固定具)、コルセット、テーピングなど |
物理療法 | 電気、超音波など |
手技 | もみほぐし(筋膜リリース)、骨格の矯正など |
接骨院・整骨院では、痛みが強い時期は固定を施します。
そして、炎症や痛みの状態をみながら、電気や超音波、手技などを患部に施し、治癒力を高めていきます。
※自賠責保険を使って、接骨院・整骨院の施術を受ける場合は、医師の同意が必要です。
鍼灸院
鍼灸院は、鍼やお灸による施術がメインです。
経穴(ツボ)を鍼やお灸で刺激し、全身の気血水(生体エネルギー、血液、体液)の流れを整えていきます。
鍼灸施術では、血液・リンパ液の流れを促進し、筋肉の緊張を緩めることで、身体が本来持っている自然治癒力を高められるようになっているのです。
特に鍼灸は、自律神経の調整に優れています。
全身の状態を整えるため、患部と離れた箇所を施術することも多いです。
※接骨院・整骨院と鍼灸院が併設されている場合もあります。
薬以外にむちうちによる頭痛の治療はないの?
頭痛の治療というと「頭痛薬」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
確かに薬も治療法の一つですが、頭痛の根本改善を目指すには、他の処置と組み合わせることが必要です。
こちらでは、痛み止め以外の対処法について、詳しくご紹介いたします。
痛み止め以外の対処法について
頭痛は「首や肩まわりの緊張による神経の圧迫」が主な原因に考えられます。
薬は一時的に痛みを抑えられますが、筋肉の緊張を緩める効果は期待できません。
したがって、むちうちによる頭痛を薬以外で対処する場合は、「首や肩まわりを温める」「ストレッチや体操で筋肉の緊張を緩める」といった方法が挙げられます。
むちうちによる頭痛の改善には接骨院・整骨院の施術がおすすめ!
むちうちによる頭痛のケアには、接骨院・整骨院での施術が有効です。
国家資格を持った身体の専門家が施術にあたり、頭痛に関連している筋肉の緊張を、手技や電気などでゆるめていきます。
また、自律神経への刺激になる頚椎(背骨)のズレも、施術によって矯正できるのです。
確かにご自身でもケアはできますが、素人判断でストレッチやマッサージをすると、反対に症状を悪化させる可能性もあります。
身体のバランスを整え、頭痛が起こりにくい状態を作るには、接骨院・整骨院の柔道整復師へ相談することをおすすめしています。
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むちうちによる頭痛についておさらい
- むちうちは、首の痛み以外に頭痛が起こることもある
- 首や肩まわりの筋緊張が、むちうちによる頭痛の主な原因に考えられる
- むちうちによる頭痛の治療は、病院や接骨院・整骨院、鍼灸院といった施設で受けられる
- むちうちによる頭痛を根本から改善するには、筋肉の緊張を緩めたり、頚椎の歪みを矯正したりする必要がある
むちうちによって、頭痛が生じることがあります。
確かに痛み止め薬の服用も有効ですが、筋肉の硬さや骨格の歪みを残していると、根本的な頭痛改善を期待できません。
ご自身で頭痛の対処が難しい場合は、当サイトサポートセンター(0120-13-4970)へご相談ください。