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    交通事故による内臓損傷は後遺障害認定されるか?

    2021.10.13
    交通事故による内臓損傷は後遺障害認定されるか?

    最終更新日 2021年11月5日

    交通事故で腹部に強い衝撃が加わると、内臓損傷と診断されてしまう事があります。

    交通事故によってダメージを受ける臓器は、主に3つあります。

    腎臓と肝臓と脾臓ですが、とりわけ深刻なのは腎臓です。その臓器に後遺症が残った時には、7級と判定される事もあり得ます。

    これらの臓器に対する後遺障害の申請をする時には、医学データなどを揃えておくのが肝心です。特に肝臓の場合、事故との因果関係を証明する為にもデータが必要です。

    交通事故が原因の脾臓損傷と後遺症の金額

    交通事故による脾臓へのダメージと摘出手術

    交通事故で損傷を受けやすい脾臓は、胸部の少し下側にあります。ちょうど胃の反対側に位置していて主に免疫機能に関わっているのです。血液の中の異物などを取り除く働きもあります。

    脾臓がダメージを受けた時の治療は、摘出になります。完全に取り除く訳ですが、そもそも脾臓は取り除いてもあまり深刻な影響はありません。残しておく方が問題なので、摘出施術が行われます。

    しかし脾臓を取り除いても、人体に完全に無害という訳でもありません。細菌類に感染しやすくなってしまう上に、敗血症の発症率も高まる傾向があります。

    交通事故で脾臓が損傷を受けた時の慰謝料の目安

    それで脾臓という臓器を取り除いた時の後遺障害の等級は、13級と判定される事が多いです。13級11号はお腹や胸の機能に障害が残るような状態ですが、脾臓を取り除いた後は感染症なども想定されるので、その等級になるのです。

    慰謝料ですが、自賠責基準で13級の場合は57万円目安になります。さらに任意保険は60万円目安で、弁護士基準は実に180万円目安になるのです。それを考慮すると、弁護士に依頼するのがおすすめです。

    なぜ弁護士に依頼すると慰謝料が高くなるかというと、証拠を揃えてくれるからです。病院での検査データをチェックしてくれたり、医学に詳しい弁護士に相談すると、慰謝料も高くなる傾向があります。

    交通事故による脾臓損傷と逸失利益

    ところで交通事故で請求するお金は、慰謝料だけではありません。逸失利益もあります。

    交通事故で体が不自由になると、働けなくなってしまう事も多々あるのです。働けなくなるとお金を稼ぐ事もできませんので、収入が減ってしまいます。

    脾臓を摘出する場合、その減収分のお金を請求するケースは多々あります。現に過去には、労働能力損失率は30%と判定された実例があります。8級の後遺症なのでかなり重たい方なのですが、減収分の830万円が支払われたケースもあるのです。

    ただし脾臓に対する損傷は、もちろん人それぞれ異なります。能力喪失率は9%と判定される実例もあれば、たとえ摘出していなくても14%になるケースもあります。

    交通事故による肝臓損傷と後遺障害

    交通事故が原因の肝臓損傷の特徴

    肝臓も、交通事故でダメージを受けやすいです。この臓器は少々特殊で、交通事故で強い衝撃が加わったからと言って、深刻な後遺症が残るケースは殆どありません。

    上述の脾臓と同じく、肝臓も摘出手術が行われます。ただ肝臓の場合は再生能力が強いので、一旦は摘出しても、比較的短い期間で元通りになる傾向があります。

    この臓器の場合、むしろ輸血です。交通事故の直後に輸血されるのですが、その時に細菌に感染してしまうケースが多々あります。それで慢性肝炎などの症状を患ってしまう実例が多々あります。

    肝炎の後遺障害の等級はどれぐらいか

    慢性肝炎の症状は半年以上続く事が多く、初期の内はなかなか目立った症状がありません。見た目では判断しづらいので、肝臓に対する検査を行ってみて、数値を確認してみるのが一般的です。慢性肝炎は、11級になるケースが多いです。

    厄介なのは、慢性肝炎がエスカレートした肝硬変という症状です。肝臓の機能が衰えてしまい、様々な合併症を引き起こしてしまう事もあります。合併症を引き起こすぐらいのレベルになると、積極的な治療が必要ですから、後遺症ではありません。しかし深刻な症状である事は間違いないでしょう。

    合併症を引き起こさないレベルの肝硬変でも、肝機能が悪化している事だけは間違いありません。肝臓は重要な臓器という事もあり、9級と判定されるケースもあります。

    11級もしくは9級なので、自賠責基準での慰謝料目安は135万円から245万円になります。弁護士基準なら、もっと高めになります。

    交通事故との因果関係が焦点になりやすい肝臓障害

    ところで肝炎の場合は、事故との因果関係がポイントになりやすいです。

    事故とは無関係の肝臓障害は、もちろん慰謝料は支払われないでしょう。ですから裁判になった時も、事故との関連性を検証するのが一般的です。

    基本的には、事故前と事故後の状況を確認しつつ、因果関係を検証していく事になります。交通事故の後に、急に肝臓関連の症状が色々出てきた時などは、因果関係が疑われるでしょう。このため肝臓損傷の場合、事故との因果関係を示す証拠を集める必要があります。

    交通事故による腎臓損傷と後遺症の等級と金額

    交通事故による腎臓損傷の特徴

    腎臓は、毒素を尿にする働きがあります。この臓器の後遺症はかなり長期化する傾向があり、数十年ほどかけて腎機能が徐々に低下していきます。

    交通事故をきっかけに、慢性腎不全になってしまうケースは意外と多いです。具体的には、下記のような症状があります。

    • 昏睡など
    • 精神障害
    • 尿毒症
    • 循環器障害

    腎臓が損傷を受けた時は、基本的には自然治癒を目指していく事になります。しかし腎臓の状況次第では、血管に対する手術が行われる事もあります。

    また腎臓は左右に2つあって、交通事故によってどちらか1つが失われてしまう事もあります。腎臓が1つ無くなってしまうので、もう片方の腎臓に対する負担は大きくなります。

    交通事故による腎臓損傷と後遺障害の金額

    では腎臓の後遺症の等級はどれぐらいかというと、かなり幅があります。13級になる事もあれば、7級と認定されるケースもあります。片側の腎臓を失うぐらいのレベルですと、7級になる事が多いです。

    その等級は、GFRと呼ばれる数字を基準に判断されます。腎臓に対する検査を行って尿に関する数字を測定するのですが、下記のような関連性があります。GFRの数値が低いほど、重たい後遺症になります。

    30~50ml7級
    50~70ml9級
    70~90ml11級
    90ml以上13級

    等級に幅があるだけに、慰謝料にもかなり大きな差があります。

    自賠責基準で57万円と判定されるケースもあれば、410万円になる事もあります。腎臓が1つ失われるぐらいのレベルですと、たいてい410万円になりますが、弁護士基準であれば1,000万円になるケースもあります。

    まとめ

    交通事故によってダメージを受ける内臓も複数ある訳ですが、その状況は多彩です。

    腎臓や肝臓などの大切な臓器がダメージを受ければ、後遺症の等級も重たくなります。後遺障害の金額を高めるためには、やはり医療データの確保がポイントになるでしょう。

    肝臓の輸血のようなパターンもあるので、証拠は揃えるべきです。ただ被害者本人が検査のデータを分析するのは難しいですし、やはり弁護士事務所への相談をおすすめします。