コロナ渦での交通事故は救急車を呼ぶべき?気になる費用面を解説!
最終更新日 2024年9月11日
交通事故で負傷した時は、もちろん早めに病院で手当を受けるべきです。その際、救急車を呼ぶかどうかの判断を下す必要があります。コロナ渦におきまして救急車中での密によるコロナウイルス感染も頭をよぎってしまうしまいます。
救急車を呼ぶかどうかは本人が決められるのですが、被害者によっては呼ぶのを躊躇している事もあるみたいなのです。しかし、そこは躊躇せずに体が何かおかしいかもと感じたら呼ぶべきです。
ただし病院で診察を受ける時の注意点もありますから、今回は主に基本や保険に関する注意点について解説します。
目次
救急車を呼ぶべき理由と来る前の手当て
救急車はすぐに呼ぶべきなのか
負傷したのであれば、やはり早めに手当を受けるに越したことはありません。それでも躊躇してしまう方は多いですが、その主な理由は下記の通りです。
- 費用が不安
- 保険が使えるか分からない
- 大した怪我でもないので、救急車を呼ぶのに抵抗がある
救急車を呼ぶ際に、費用を心配している方も少なくありません。もちろん病院では検査や治療を受ける事になりますから、医療費も支払う事になるのです。自由診療では高くついてしまいますが、保険が適用されるかどうか心配している方も多いです。
ですが、たとえ軽症でも不安ならば即座に救急車を呼ぶべきです。そもそも自分では軽症だと思っていても、実際は後遺症の原因が潜んでいる事も多々あります。事故直後は痛みはなくても、後日に痛み出したという話もよくあるのです。にもかかわらず物損事故で処理してしまえば、保険会社からの補償を受けられなくなる可能性もあります。救急車を呼ばなかった場合においてもお体に痛みがありましたら手遅れになるのを防ぐためにも、当日中に病院に行って診断書を発行してもらうべきです。
救急車が来る前にすべきこと
ちなみに救急車の出勤件数は、ここ数年増え続けていました。4.7秒に1台が出動している訳ですが、そのうち交通事故による割合は全体の6.5%となっておりまして前回調査の8.7%からやや減少致しました。今後も緩やかにと予想されています。
救急車を呼べば、基本的にはすぐに来てくれます。呼んでから到着するまでの所要時間は、平均7分半というデータもあります。待っている時は、時間は少々長く感じられるものですが、サイレンが聞こえたら間もなく到着します。
ちなみに症状が深刻と見込まれる時は、救急車が来る前に応急手当はしておくべきです。人工呼吸などを行っておく方が、生存率は高まります。
また骨折している時などは、あまり動かさないようにしましょう。損傷の度合いが大きくなってしまうので、痛みが強くなりかねません。そして本人には、楽な姿勢を取らせてあげましょう。
なお骨折の時は、見えない場所で出血しています。時間経過と共に出血量も増えてしまうので、早急に救急車は呼ぶべきなのです。他の症状も同様です。
救急車を呼ぶ際の料金と保険適用
救急車を呼ぶ時の費用はかかるのか?
救急車に関わる費用ですが、実はその車を呼ぶのは有料ではありません。無料になります。
厳密に言えば、救急対応する事にはなりますから、治療費には加算される事になるのです。呼ぶのは無料です。ですから呼べば若干割高になりますが、そもそも人命がかかっている状況であれば、やはり一刻を争うでしょう。後遺症の原因要素を早めに発見する為にも、呼ぶに越した事はありません。 もちろん無傷なのに救急車を呼ぶのは論外です。しかし人命がかかっているなら、やはり呼ぶべきでしょう。
医療機関にて受ける主な検査の内容
救急車で病院に運ばれた後は、検査も受ける事になります。具体的には、以下のような検査があるのです。
- 筋力テスト
- 運動神経の検査
- 感覚検査
この他にも色々な検査はあります。検査を受けるのはとても大切で、後々の慰謝料にも関わってくるからです。加害者の保険会社には症状の証拠を伝える必要がありますし、検査を受ける事自体は大いに意味があります。
交通事故には保険は適用される
検査などを受けるなら、もちろん費用も高くなります。レントゲンだけでも、費用は若干高めになるのです。
ところで交通事故に関しては、色々な噂が広まっています。その1つは健康保険で、事故の治療に対しては保険はきかないと言われる事があるのです。
ですが、それは全くの誤解です。確かに病院の窓口では、保険がきかないと言われることはあります。自由診療でないと難しいと言われる事もあります。
ですが、それは病院側の利益の問題です。病院としても売り上げを気にしているので、そのように言ってくる事はありますが、交通事故では保険で治療は受けられます。もしも上記のように言われた時は、「第三者行為の届出中」と伝えるようにしましょう。保険の協会としても、交通事故や喧嘩などの第三者行為は保険適用されると明示していますし、そのように伝えれば問題ありません。
交通事故当日の窓口支払いとタクシー代の注意点
病院の窓口での料金支払いはどうなるか
ところで病院で治療や検査を受けた時の料金ですが、手持ち予算が少ないと支払いが難しい事もあるでしょう。現に病院としては、治療費は被害者本人に請求してくるのです。後で加害者の保険会社には請求する事になりますが、窓口では本人負担になります。
ですが健康保険では、医療費の立て替え払いも可能です。ただし傷病届は提出する必要があります。立て替えてほしい時は、病院に対して「私は被害者なので、加害者の保険会社に請求して下さい」と伝えておきましょう。 交通事故に慣れている医療機関であれば、それで応じてくれる事があります。ただし応じてくれなかった時は、一旦は被害者が支払う事になります。
交通事故の帰り道のタクシー料金とその注意点
それとタクシーの料金です。病院から自宅まで遠い時は、タクシーを呼ぶこともあるでしょう。タクシー料金も、実は加害者の保険会社には請求できます。治療費の1つであると見なされるからです。もちろん証拠は必要なので、必ず領収証を発行してもらいましょう。ドクターが歩行困難と認めてもらえたならばタクシー代も補償されやすいでしょう。
ところが事故の被害者によっては、領収証を忘れている事もあります。交通事故によるショックが大きいので、うっかり忘れてしまう事もあるでしょう。
ですが、実は忘れても問題ありません。交通事故の治療費だけに限らず、実は経費精算は領収書がなくても問題ないのです。メモ書きでも構いません。具体的には、以下のような内容をメモしておきます。
- 日付
- 支払った金額
- 利用したタクシー会社
- 但し書き
これらの内容が盛り込まれていれば、基本的には問題ありません。特に決まった書式やフォーマットもありません。
ただしメモを書けば、必ずしもタクシー料金を受け取れるとは限りません。不自然な内容であれば、もちろん疑われてしまいます。必ず事実を書くようにしましょう。
もちろんタクシー料金だけでなく、病院から発行される医療明細も受け取っておくべきです。病院から発行される診断書も含めて、後々になってお金を請求する以上、どうしても証拠は残しておく必要があります。
事故直後の救急車を呼ぶかどうか?タクシー代についておさらい
救急車に関わる費用ですが、実はその車を呼ぶのは有料ではありません。無料になります。
厳密に言えば、救急対応する事にはなりますから、治療費には加算される事になるのです。呼ぶのは無料です。診察・治療費用はかかるので、救急車を呼ぶのを躊躇している方も多いですが、やはり呼ぶべきです。事故直後は大したことはなくても、後日になって症状が悪化したという話はよくあります。早期発見するのが一番なので、ためらった場合は直ちに救急車を呼ぶようにしましょう。