交通事故治療での保険会社の治療費打ち切り

2012.10.06

最終更新日 2023年1月13日

当サイトに、保険会社から治療費の打ち切りを言われたという相談がよくあります。

まだ痛みや違和感が残っている被害者の方でも、打ち切りを打診されることが多々あります。

交通事故治療の打ち切りについて

交通事故でお怪我をされた場合、加害者に治療費負担の責任が発生しますが、ほとんどの場合加害者本人ではなく、加害者が加入している保険から支払われることになります。

保険会社も当然のことながら、お怪我が完全に治るまで治療費を負担する責任があるですが、治療を続けていても症状がなかなか完治しないケースでは、「今月末で治療費の負担を打ち切ります」といったことを保険会社が言ってくることがあります。

実際に先日お問い合わせを頂いた患者様からも、交通事故治療で通院を続けており、怪我の状態はまだ良くなっていないが、保険会社から「打ち切りにする」と言われたけれど、どうすればいいのだろう。というご相談がありました。

交通事故でのむちうち症・頚部捻挫・外傷性頚部症候群といったお怪我では、画像診断でも異常が見られないケースも多く、他覚症状が出ていないことがあります。

つまり自覚症状だけでお怪我の状態を判断することになる為、保険会社としても対応が難しくなるのです。

治療費の打ち切りを打診された時に重要なことは、交通事故治療を続けていることで症状が少しでも改善していることを主張することにあります。

交通事故治療を続けていてもむちうちなどの症状は変わらず、改善していないということになれば、「症状固定」（これ以上は改善しない）という判断になり、治療を継続することは難しくなります。

また、医師や柔道整復師にも治療を受けることで症状が良くなっていることを伝えて、保険会社に働きかけてもらうことも効果的です。

一般的に、病院の医師による見解の影響力が大きいこともありますので、整骨院や接骨院で交通事故治療を受けている患者様も定期的に病院での診察を受けておくことがいいでしょう。

保険会社による治療費負担の打ち切りには、治療費負担の部分だけではなく、治療期間や通院日数によって計算される傷害慰謝料の負担が関係しています。

治療を続ければそれだけ保険会社の負担は大きくなるので、できる限り早く治療を終わらせてほしいと考えているわけです。

交通事故の被害者の方には、ご自身が選んだ治療所で、むちうちなどのお怪我が完治するまで治療を受ける権利が認められています。

保険会社から打ち切りを言われた際にも、しっかりと権利を主張して対応することで交通事故治療を継続することができ、後遺症を残すことなく元通りに生活を取り戻すことができるようになります。

事故したらドットコムでは、治療の開始段階から完治終了まで、患者様の相談に対応し適切なアドバイスをさせて頂いています。是非、当サイトのフリーダイヤルにお問い合わせください。

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