交通事故の原因は日常の疲れから!?
最終更新日 2024年9月11日
交通死亡事故の発生データで興味深いデータがあるので、ご報告したいと思います。
目次
2019年度 月別交通死亡事故発生状況
発生月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発生件数 | 31,364件 | 30,063件 | 33,695件 | 32,632件 | 30,539件 | 29,391件 | 30,859件 | 30,896件 | 30,002件 | 33,062件 | 33,148件 | 35,586件 |
以上のように月によって事故の件数に差があることが分かります。特に10月から年末にかけて多くなっていく傾向が見えます。
交通事故発生データから分かること
昼夜別発生件数でみると昼(日の出から日没まで)が73.6%、夜26.4%
曜日別でみると金曜が若干多く、次に火曜、土曜日曜の件数は少ない。
通行目的別でみると業務、通勤の月曜~金曜が多い。
これらを踏まえると、12月の日の出から日没で、金曜日が比較的事故が起こりやすいということになりますね。これは忙しくてバタバタしているというような精神的作用が働いているかもしれません。
疲労は交通事故の要因の一つなのか?
在ブリスベン日本国総領事館の発表によると、疲労はオーストラリアのクイーンズランド州における交通事故の原因TOP5に入っているそうです。
実際に日本で起っている交通事故においても、飲酒運転やスマホを見ながらの運転など明らかに分かるもの以外は、原因を判断することが難しいため、疲労を要因とする事故は多いのかもしれません。
当然、疲れていれば注意力が散漫になりますし、居眠りをしてしまう可能性もあります。
仕事中に車を乗っているときは焦らず、十分余裕を持った運転を心掛けたいものですね。
運転行為自体が疲労につながる
疲労と言っても、先程のように年末にかけて仕事が忙しくなってくるような自分でも分かる「肉体疲労」と自覚症状のない「慢性疲労」に分かれます。
肉体疲労であれば、今日は運転を控えておこうと判断できるかもしれませんが、慢性疲労の場合は長時間の運転などでも蓄積されていくため、運転中でも自覚のないまま疲労が溜まっていくことがあります。
自覚のないまま疲労が溜まっていくことにより、引き起こされる交通事故は知らないところで多く発生しているかもしれません。
疲労のサインを見逃さず、事故を予防する
交通事故を起こさないためにも、疲労の兆候を把握するのはとても大切です。
運転中の疲労のサインとしてよく以下の特徴が挙げられます。
- ・あくび
- ・眠気や倦怠感
- ・蛇行運転
- ・瞬きの回数が増える
- ・過去数分の運転を覚えていない
これら以外にも疲労の兆候はたくさんあります。少しでも疲れを感じたら、安全な場所へ車を停め休憩をしてください。
可能であれば道の駅など駐車できる所で仮眠を取るのが理想です。
長時間運転する場合は、疲れを感じる前にこまめに休憩をするのが交通事故を起こさないためにも大切です。
疲労運転をしないことも交通事故防止につながる
疲れを持ち越したまま運転をしないことも交通事故防止のひとつです。
運転をする前に以下のポイントを確認して、疲労運転をしないように心がけてください。
- 睡眠不足ではないか?
- 普段眠っている時間ではないか?
- 眠気が出る薬を服用していないか?
- 疲労のサインが出ていないか?
- 長時間運転の場合、休憩が予定に組み込まれているか?
一例ではありますが、これらを普段から心がけて運転することで交通事故防止につながると考えています。