交通事故で整骨院の施術を受けるために

2012.06.04

最終更新日 2025年12月5日

骨盤矯正や、マッサージなどのリラクゼーションメニューを整骨院で自費で受ける方が増えたように思いますが、実際に整骨院に通ったことがある国民はどのくらいいるのでしょうか？

怪我をしないと整骨院へは行かない。
腰が痛くならないと行かない。
首が回らなくなったから行く。

このように、まだ「何か症状が出てから行く場所」というイメージがあるかもしれません。しかし、整骨院は、専門的な知識と技術で、皆様の健康をサポートする身近な存在です。特に交通事故による怪我は、専門知識を持った整骨院での適切なケアが早期回復に繋がります。

『事故したらドットコム』は、整骨院をもっともっと身近に感じてもらえるよう、全国の優秀な整骨院の先生方と共に、交通事故に遭われた際のお怪我の患者様を全力でサポートさせて頂きます。

当サイトにご登録頂いております整骨院は、スペシャルな治療技術と質の高い対応が各地域で人気になっており、特に交通事故による施術において実績の豊かな整骨院の先生方・2500院に賛同をして頂いております。交通事故の症状はデリケートで、適切な診断と治療が後遺症の有無を左右するため、経験豊富な整骨院を選ぶことが非常に重要です。

交通事故で整骨院へ通うタイミング：早期治療が未来を左右する
交通事故で整骨院の施術を受けるために：スムーズな治療開始の流れ
交通事故による「後遺症」を残さないために：適切な治療と手続きの重要性
交通事故治療でお困りの方はお気軽にご相談ください

交通事故で整骨院へ通うタイミング：早期治療が未来を左右する

交通事故による怪我、特にむちうちなどの症状は、事故直後には自覚症状がなくても、数日〜数週間後に現れることがあります。これらの症状を放置せず、早期に適切な治療を開始することが、後遺症を残すことなく早期に社会復帰をするために非常に重要です。そのためには、まずは整形外科のお医者さんの診断を受けてから、できるだけ早めに治療を開始しましょう。

整形外科と併せて整骨院へ通うためのステップ：治療開始までのスムーズな流れ

交通事故に遭ってしまった場合、適切な補償を受けながら整骨院で施術を受けるためには、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。これらの手続きを正確に進めることが、治療に専念できる環境を整える上で不可欠です。

**警察への届け出と情報収集**：
* まず、交通事故が発生したら、必ず警察に連絡し、事故状況を正しく伝えて届け出を行いましょう。後々のトラブルを防ぐためにも、人身事故扱いの届け出が特に重要です。これにより、治療費や慰謝料の請求が可能になります。
* 加害者の氏名、住所、連絡先、加入している自賠責保険や任意保険の会社名・証明書番号などを正確に記録しておきましょう。これらの情報は、保険会社とのやり取りや損害賠償請求に必要となります。
* 業務中に従業員が事故を起こした場合は、勤務先と雇主の住所、氏名、連絡先も確認が必要です。運転者だけでなく雇主も賠償責任を負うことがあります。
* 万が一、相手方とのトラブルになった場合に備え、通行人など交通事故の目撃者がいれば、その証言をメモし、氏名や連絡先を聞いておき、必要ならば証人になってもらうよう依頼しておきましょう。
* 事故現場の状況（車両の損傷、路面状況、信号、加害車両のナンバーなど）をスマートフォンなどで写真に収めておくことも、後々の証拠として非常に有効です。
**病院での早期診断と診断書取得**：
* 交通事故直後には身体の痛みや違和感がなくても、必ず整形外科などの病院へ行ってください。交通事故の怪我は、時間が経ってから症状が出ることが少なくありません。
* 事故から時間が経過してしまうと、事故と怪我の因果関係が認められず、適切な補償を受けられなくなる可能性があります。交通事故から遅くとも1週間以内に、整形外科の医師の診察を受け、診断書（特に人身事故用）を発行してもらい、警察に人身事故扱いの届け出をすることが大切です。これにより、保険会社への請求が可能となります。
**自動車安全運転センターから交通事故証明書を交付**：
* 仮渡金の請求や、今後の示談交渉などで必要となる重要な書類です。早めに自動車安全運転センターから交通事故証明書の交付を受けましょう。
**保険会社への連絡と整骨院通院の許可**：
* 治療を開始する前に、必ず相手方の保険会社に、整骨院にも併用して通院したい旨を伝え、許可を得ましょう。保険会社が整骨院での治療を承認しないケースもありますので、事前の確認がトラブルを避けるために重要です。
* 整形外科の医師から整骨院での治療が必要である旨の同意や指示を得ておくことで、保険会社との交渉がスムーズに進むことが多いです。口頭だけでなく、可能であれば診断書にその旨を記載してもらうとより確実です。

上記のようなことがまず必要となりますが、実際にはなかなかこのようには動けないものです。特に怪我を負って精神的にも負担が大きい中で、これら全ての段取りを一人で行うのは大変な労力を要します。交通事故に強い弁護士に相談することも、これらの複雑な手続きを円滑に進め、適切な補償を受ける上で非常に有効な手段です。

交通事故で整骨院の施術を受けるために：スムーズな治療開始の流れ

交通事故の治療で整骨院の施術をスムーズに受けるためには、上記で述べた警察への届け出や病院での初期診断に加え、いくつかの準備と連携が重要になります。

まずは、交通事故から2～3日以内に整形外科のドクターの診察を受けて、医師の診断書（交通事故から遅くとも1週間以内に）を受け取り、警察に人身事故扱いの届け出をすることが大切です。これにより、交通事故と怪我の因果関係が明確になり、今後の治療や補償の基盤が築かれます。

次に、整形外科と整骨院との併用治療を認めてもらうために、**主治医であるドクターから整骨院の通院許可を貰って下さい**。この医師の同意があれば、保険会社も整骨院での治療をスムーズに認める傾向にあります。最後に、相手方の保険会社に、整骨院にも併用して通院することを伝え、治療費の支払いについて確認しておきましょう。交通事故治療で利用できる保険の種類と内容を事前に確認しておくと、より安心して進められます。

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なぜ整形外科と整骨院の併用が有効なのか？：それぞれの専門性を活かす

交通事故の怪我、特にむちうちなどの軟部組織の損傷は、整形外科と整骨院それぞれの強みを活かすことで、より効果的な回復が期待できます。両方の専門的なアプローチを組み合わせることで、多角的な治療が可能となり、症状の早期改善と後遺症の予防に繋がります。

**整形外科の役割:** 医師による診断、画像検査（レントゲン、MRIなど）による骨や神経の状態の確認、投薬（痛み止め、湿布など）による炎症・痛みのコントロール、重症な場合の外科的処置など、医学的な管理と診断書の発行を行います。これにより、怪我の正確な状態を把握し、保険適用に必要な医学的根拠を確立できます。整形外科医は、患者様の症状が本当に交通事故によるものなのか、他の病気が隠れていないかなどを総合的に判断する役割を担います。

**整骨院の役割:** 柔道整復師という国家資格を持った専門家が、手技療法（マッサージ、ストレッチ、骨盤矯正など）や物理療法（電気治療、温熱療法など）を中心に、筋肉や関節の動きを改善し、痛みの緩和、機能回復、自然治癒力の向上を図ります。整骨院では、病院では得にくいきめ細やかな手技による施術を頻繁に受けることが可能です。特に、レントゲンでは映らない筋肉や靭帯の微細な損傷に対して、柔道整復師は専門的なアプローチができます。

両者を併用することで、医学的な診断に基づいた安全な治療と、身体の回復を促す専門的な施術を同時に受けることができ、相乗効果が期待できます。これは、後遺症のリスクを減らし、早期社会復帰を促す上で非常に有効なアプローチであり、患者様にとって最適な治療環境を整えることに繋がります。

交通事故による「後遺症」を残さないために：適切な治療と手続きの重要性

交通事故による怪我は、適切に治療を行わないと、後遺症として長期的な痛みに悩まされたり、しびれなどの神経症状が残ってしまったりする可能性があります。特にむちうちのような軟部組織の損傷は、初期段階での適切な治療がその後の経過を大きく左右します。

もし、適切な治療を継続したにもかかわらず、症状が改善せず、将来的に何らかの機能障害が残ってしまった場合には、**後遺障害認定**の申請を検討する必要が出てきます。後遺障害が認定されれば、その程度に応じた後遺障害慰謝料や逸失利益といった補償を受けることができます。

ただし、後遺障害の認定プロセスは非常に複雑であり、提出する書類や医師の診断書の内容が非常に重要になります。具体的な症状の継続期間、治療内容、医師の所見、そして客観的な検査結果（MRIなど）が、認定の可否に大きく影響します。この手続きを適切に進めるためには、専門的な知識が不可欠です。後遺障害が残った場合の慰謝料請求について、詳しくはこちらの記事もご参照ください。後遺症を残さないためには、早期の治療開始と、症状に合わせた専門的な治療の継続が何よりも大切です。