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    【主婦必見!】交通事故の休業損害・慰謝料の増額は意外とかんたん

    2021.10.04
    【主婦必見!】交通事故の休業損害・慰謝料の増額は意外とかんたん

    最終更新日 2021年10月8日

    交通事故の被害者の職業は多彩です。

    サラリーマンや大学生やアルバイターなど状況は多彩ですが、主婦の方々も被害者になっている事があります。

    普段は家事に勤しんでいるのに、むち打ちで家事に支障が生じるのは困るで、多くの方々は休業損害や逸失利益の請求手続きを行っています。

    もちろん慰謝料も請求するのですが、主婦の場合は少々特殊です。むち打ちで家事に支障が生じたとしても、減収分が100%支払われるとは限りません。

    主婦の交通事故の休業損害と入通院慰謝料

    交通事故の後の手続きの流れ

    そもそも主婦が交通事故に遭遇した時の手続きの流れですが、基本的には2段階に渡ってお金を請求する事になります。

    交通事故で負傷した時は、病院で治療を受ける事になるでしょう。ある程度治療が進むと、病状も落ち着いてきます。これ以上治療を続けても良くならない状態は症状固定と呼ばれるのですが、固定されるまでは治療費と入通院の慰謝料と休業損害などの費用を請求します。それが1段階目です。

    そして症状固定になった後に後遺症が残った場合、改めて慰謝料と逸失利益というお金を請求する事になります。詳細は後述しますが、後者の逸失利益は休業損害に近いものがあります。この際の請求手続きは、2段階目になる訳です。

    主婦の交通事故の休業損害はどうなるのか

    1段階目の治療費を請求するのは、比較的シンプルです。病院から発行される領収書などは保管しておき、加害者側の保険会社に請求します。交通費も請求できます。

    支払われる金額は、通院と入院期間に左右されます。入院期間が長期化すれば、支払われる金額も大きくなります。

    休業損害は、実は少々複雑です。パート勤めをしているかどうかにより、金額が変わってくるからです。そもそも主婦は、必ずしも育児に専念しているとは限りません。パート勤めしながら家事に勤しんでいる主婦の方々も多いです。

    では専業主婦の休業損害はどうなるかと言うと、賃金センサスという数字が基準になります。弁護士基準によると、2020年データ適用した賃金センサスの目安額は約10,630円です。家事も立派な職業と見なされるので、それぐらい支払われる訳です。

    ちなみに自賠責基準では6,100円になります。2倍近い差がある訳ですから、主婦が休業損害を請求するなら、弁護士に相談するのがおすすめです。

    ただしむち打ちなどの状況ですと、上記の10,630円が満額支払われるかどうかは微妙です。むち打ちは症状がだんだん良くなってきますから、事故発生から数ヶ月も経過すると、1万円未満になる事もあります。家事にどれぐらい影響が及んでいるかを基準に、金額決定されます。

    それでパート主婦の場合、上記の10,630円になるかどうかは、パートの給料次第です。給料が1日12,000円などの金額であれば、休業損害も12,000円になります。逆に、日給8,000円であれば、10,630円という事になります。高い方の金額が適用されるのです。

    主婦の交通事故の慰謝料はどれぐらいになるか

    交通事故で主婦がむち打ちになった時の慰謝料目安

    ところで2段階目の慰謝料の請求ですが、その金額は等級に左右されます。交通事故による後遺症も多彩で、かなり深刻な症状が残ってしまうケースもあれば、かすり傷程度で済む事もあります。

    かすり傷程度なら良いですが、実際には入通院するケースが多いです。入通院は精神的苦痛を伴う事も多いので、慰謝料を請求する事になります。その慰謝料の金額は、それこそ症状次第なのです。

    内臓破裂や腕切断などの深刻な状態になれば、等級もかなり重たくなります。後遺症の等級には1から14まであり、1が一番重たい症状になります。1級ぐらいのレベルですと、支払われる慰謝料もかなり高めになります。

    むち打ちの場合は、少々微妙です。見た目だけでは判断が難しく、検査も行ってみないと分かりづらい症状だけに、12もしくは14と判定される事が多いです。

    弁護士基準によると14級は110万円目安であり、12級は290万円が目安になります。

    慰謝料に関して弁護士に相談する方が良い理由

    1つ注意を要するのは、「必ず」上記の110万円や290万円になるとは限りません。実際には、もっと低い金額になるケースもあります。

    例えば加害者側の保険会社に、全ての手続きを任せた時です。いわゆる事前認定です。加害者側の保険会社が手続きを進めるだけに、慰謝料は安くなってしまう傾向があります。まして主婦本人が自力で手続きを進めるとなると、もっと安い慰謝料になる事も多いです。

    また慰謝料に関して自力で交渉するのは、あまりおすすめできません。相手側の保険会社は交渉に慣れていますから、不利な条件を提示されてしまうケースもよくあります。そもそも自力で交渉するのは、とても大変です。

    主婦の場合、やはり弁護士に依頼する方が良いでしょう。できれば事故直後などの早いタイミングに、弁護士に相談すべきです。

    主婦の交通事故の逸失利益はどれぐらいか

    主婦業の逸失利益と年収の目安額

    そして逸失利益です。上記でも少々触れましたが、裁判所としては主婦業も立派な仕事であると見なしています。主婦業に関する年収目安額もあるのです。
    という事は、交通事故に遭遇していなければ、主婦本人としては立派な仕事をしていた筈です。ですがむち打ちになってしまえば、家事も難しくなるでしょう。

    むち打ちにならなければ、家庭に対する利益が生じていたとも言えるのです。事故によって失われた利益は、逸失利益と呼ばれるのです。

    では裁判所は主婦業の年収はどれぐらいと見なしているかというと、現時点では377万円です。この数字は毎年変更されます。ですがパート主婦の場合は、もちろん377万円を超えている事もあるでしょう。年収400万なら、それを基準に逸失利益を算定します。

    3つの数字を基準に交通事故の逸失利益を算定

    上記の377万円や400万円などの金額に対して、更に2つの数字を乗じます。損失率とライプニッツ係数です。
    むち打ちの損失率は比較的明確で、14級であれば5%になります。12級なら14%です。

    ライプニッツ係数は、就労可能な年数との相関関係があります。
    下記のように、就労可能年数が長ければ係数も大きくなるのです。

    就労可能年数 係数
    33年 16
    18年 11.69
    15年 10.38

    ですから専業主婦の逸失利益は、人それぞれ異なります。パート勤めで大きな収入を稼いでいれば、逸失利益の金額も大きくなります。しかし症状は比較的軽く、就労可能年数が少ないと見込まれれば、金額は低めになる傾向があります。

    なお逸失利益は、保険会社と口論になりやすいです。主婦は状況が複雑ですし、なかなか金額が決まらない事も多いので、弁護士に相談して手続きを進めると良いでしょう。

    主婦は休業損害を含めた金額を増額するのは意外と簡単

    主婦でも休業損害と逸失利益は請求できます。専業主婦の休業損害はどうなるかと言うと、自賠責基準では一日当たり6,100円になります。弁護士基準になりますと2020年データ適用した賃金センサスの目安額は約10,630円です。家事も立派な職業と見なされ慰謝料も払われます。弁護士基準になりますと自賠責基準の約2倍となります。

    裁判所としては、主婦も立派な仕事であると考えている訳です。慰謝料を高めるポイントですが、やはり証拠です。証拠不足では不適切な等級認定になりやすいですし、慰謝料も安くなってしまう傾向があります。とは言うものの、主婦本人が自力で証拠を集めるのも大変です。

    やはり交通事故に詳しい弁護士に相談して、請求していく方が良いでしょう。